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腰抜け二挺拳銃のodyssのレビュー・感想・評価

腰抜け二挺拳銃(1948年製作の映画)
3.5
【古典的な喜劇】

西部劇のコメディです。拳銃の腕が立つ女傑ジェーン(ジェーン・ラッセル)と、腕が立たないけど腕が立つと勘違いしてしまう歯医者ピーター(ボブ・ホープ)とのカップルが、インディアンに武器を密売する一味を追って旅をします。もっともそれを知っているのはジェーンだけで、彼女は使命を果たす目的でピーターと結婚するのですが、彼は本当の愛で結ばれたと勘違いしています。

ダメ男が自分のダメさに気づかず、女傑に操られながら密売者一味を知らずに追いつめたり、決闘に勝利したり、しかし最後にはインディアンの捕虜になった彼女を助けるくだりで本物の男っぽさを見せるところがミソ。良くできた筋書きですし、繰り返しの技法も活きています。ただし今の目で見ると、すごく斬新と言うわけではなく、いかにも古典的な喜劇かな、という感じです。

ヒロインのジェーン・ラッセルは冷たい美人で途中までは間抜けそうな歯医者の相棒として打ってつけですが、最後の辺りではもう少し女の色気を見せて欲しい。
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