FranKa

キッチンのFranKaのレビュー・感想・評価

キッチン(1989年製作の映画)
3.3
途中まで鑑賞(-62’00)。原作をこれから読む予定。

(1) 行くところがないということは、傷ついたということ。安心できる場所を、とみかげに自宅のスペースを提供できる、絵里子の包容力が印象的だった。

(2) 性格を押し殺した料理が、いわゆる「成功」した料理という解釈も印象的だった。癖の強さは、その人のとんがった部分であり、その人の人生の履歴ゆえに、そうならざるを得なかった何かを示しているのだろう。

(3) 「人をわかる」なんて、不可能なのではないかと、絵里子の台詞を聞いて思った。そうであったとしても、感性があう人と「わかったつもり」でいられることは、癒しにはなりうる。
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