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「キッチン」に投稿された感想・評価

森田監督は、いろんな映画を撮る監督だなぁと思いました.

坂道に路面電車と綺麗で美しい函館の風景は、大林作品と錯覚してしまいそうな程でしたが、観ているうちに頭のネジが一本どこかに飛んじゃった様な内容で、やはり森田監督だなぁと感じました.

川原亜矢子は何を着てもよく似合う.夜空に白いハットは真似したくなり、ほぼ白い服ばかりですが、センス良く着こなしている.

内容より、美しい風景やファッション、登場人物の個性が面白く、全く毒の無い内容が心地良かったです.
mitakosama

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2.7
スカパーにて。この映画は初鑑賞だったのだが原作の小説は学生の頃に読んでたんだよな。結構新鮮な気持ちで読んだ記憶がある。

で、当時読んだ曖昧な記憶と今作を比較して違和感を感じたのが、映画の持つオママゴト感だ。このキャラクター達、こんなに幼かったっけ?

主人公の女・ミカゲは祖母の死去により天涯孤独に。それを機に祖母の知り合いの男・田辺の家に居候になる。
オネエである田辺の父らを含め楽しい日常が始まる。

原作で一番印象深かったシーンは、田辺を好きな女がミカゲに言いよる所なんだよね。男女が同じ家に同居してセクシャルな関係じゃない事を非常識と言われる。
それに対しミカゲは、セクシャルじゃない男女の友情が成り立ち同居して何が悪い!という主張なんだよね。
これは今作で原作者の吉本ばななが一番言いたいことの筈で、この主張がボンヤリすると話の本質がわかり辛くなる。

その“何が悪い精神”が“キッチンで寝る”という行動原理なんだよね。ミカゲには「世の中の常識がワタシの常識だと思うな」という自己主張はそれなりにある女だと思うんだ。
この映画のゆるふわなキャラクターにその強さは見られないんだよな。

それにキッチンで寝るという、そのキッチンも主張していない。なまじ田辺の家が80年代バブルのオシャレハウスなだけに綺麗過ぎる。豪華過ぎて、世間の常識的に寝るに相応しくないキッチンとイメージがかけ離れている。

橋爪功の怪演だけが見所。
ちょっとよくわからなかった
ただ、なんかこう雰囲気みたいなものは気に入ってか気になってか最後までみた。
当時とても流行っていた吉本ばななの小説を森田芳光が監督した映画。小説の空気感は出ていたが、主人公の二人の演技があまりに拙くて見ていられない。80年代の日本映画はこのレベルの作品も結構あった。
雄一は竹内涼真のイメージで読んでたのでしっくりこないな〜って思ってたけどこれはこれ。失礼ながらみかげ役の女の子があんまりかわいくないな〜と思ってたんだけど、あのしゃっきりしてて初々しい感じが可愛く見えてだんだん好きになっていった記憶がある。
公開時に観て以来の鑑賞。当時、すごくオシャレだなぁと思ったのだが、今みても一周回ってスタイリッシュだなぁと思う。この手の映画は、今観ると痛かったりするのだが、そこは森田芳光、決し痛くない。ただその分、役者の巧い下手がよく分かる。それも主役の二人が厳しいなぁ。かなり演出に手を焼いただろうなぁ。

それにしても橋爪功が役に良くあっている。「ガープの世界」のジョン・リスゴーみたいで、この作品の癒しの要素になっている。

いや、だんだん大竹しのぶに見えてきた!
蓮華

蓮華の感想・評価

2.5
ふーん……


ヒロインの顔がどーしても男にしか見えへんw
お相手の男性と髪型ほぼ変わらんやんww
後ろから見たらわからんやんw
Sohey

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3.4
ギラギラしていたバブル期に恋人?親友?言葉では形容できない、精神的につながったヒロインと相手の男性は今でこそ深く共感できる関係性なのかも。

ファンタジーっぽい家の空間づくりにもすごく引き込まれ、4人が青く光るジューサーを眺めるシーンはすごく幻想的だ。

劇中のラーメンがすごくおいしそう!と思ったら、函館のラーメン屋で3日間修行した三沢和子さんが料理していたんだそう(笑)

撮影中に混乱して泣き出してしまった川原亜矢子さんに何も言わず手を握ったという森田監督。やっぱり映画監督は俳優やスタッフの気持ちを感じ取れる人が撮るべきなんだよな。
中学生の時に読んでから原作がとても好きで、初めて映画を視聴。原作のファンだからか、思ってたのと違う感がぬぐえなかった。展開の異なる絵里子さんの意図も読めない。私の大切にしてる絵里子さんの言葉がカットされてた…

みかげ役の女優さん、やたらスタイルがいいなと思ったら川原亜矢子さん!?手足がスラリと長いのにまだ表情は幼くて、この時にしか撮れない貴重な映像だなと感じた。

全体的にゆったりしていて、お家が広くてインテリアが洗練されて、みんな綺麗な色で良い生地の洋服を着ていて、物腰が柔らかくて話し方も丁寧…というか棒読みで、映画と言うよりずーーっと古き良き時代のCMを見てるような感覚だった。
otomisan

otomisanの感想・評価

4.1
 見上げてごらん夜のミックス・ジュースをといいたいところだが、ミックスされながらそれは決して幸福そうでなく青白い冷光がジューサーを囲む彼ら4人の内のまだまだ拭いきれない疎隔のように感じる。それもそのはず、ゲイな二人にノーマルな二人、ゲイの一人は一人のノーマルの父親を振り出しに今や母親で、ノーマルもうひと方の姑になるわけかしら?な懐疑的状況。もちろんそれはお互い様。
 やけに如才なさげなノーマルのみかげをここん家流に捉えようとする絵莉子の直截で気の置けない感じが妙にそれらしく映る。この男目線的な母親と長年やって来た息子雄一の「あちらの気」を感じさせる調子を吞み込めれば、おそらくこの物語の沁み込み具合もはるかによくなるだろう。
 年寄りのもとで育つとはどういう事だろう。それもそれだが、前のあの住いのお勝手を見ればその年寄りの人となりが感じられよう。あの場所で最低人数で囲んだ食卓と働いた炊事場で、謎めいた雄一や一層取り付きようの知れない絵莉子にも向き合えるみかげが育まれた事にさほど不思議さを覚えない。
 しかし、あの交じりっ気なしな直線と曲線を装備した空間が絵莉子の洗濯場であるなら、そこはどうもみかげのための場所とは思えない。巷の埃を離れて身を隠す絵莉子と対照的に人を胃袋から癒すみかげにはあの元の家のお勝手が似合っている。奇妙にもそれと同じように時として頭がおかしくなる絵莉子も精神病院であんなにファンに囲まれてトスボールしているのがやっと構えなしに居られるのだと思えて可笑しい。原作では死んでしまう絵莉子をどう生かすかがこの物語の苦心のしどころかも知れない。
 死んで事跡のみ残る絵莉子が記憶の中で変容するのと、配偶者と共に生きて変わるのとどちらが豊かな事だろう。読み手として事跡を振り返りながらあらたまってゆく絵莉子像、そしてそれを宿すみかげたちとあの丘の上からふたりでみかげたちを訪ねる絵莉子とを想像して較べることも、異なる二つの生きる道の原作のみかげたちと映画のみかげたちの描かれない未来が興味深い。通り過ぎればどこか他愛もない事だが、やはりちょっとない話だった。
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