ツクツクボーシ

ジャズメンのツクツクボーシのレビュー・感想・評価

ジャズメン(1983年製作の映画)
4.1
シャフナザーロフはやはり面白い。時代は恐らくジャズエイジこと1920年代。ブルジョワ音楽として糾弾されるジャズに賭け、音楽学校をやめジャズバンドで一旗揚げようとする主人公と仲間たちの話。

偉くてリッチな人のパーティーで演奏して大盛況かと思ってたらスリの犯罪集団だったとか、(パーティーの主賓がアメリカで本場のジャズに浸かっていたから呼ばれた。)その後とっつかまって牢屋でバンドに必要なサックス奏者と偶然出会うなど案外偶然行き当たりばったりな展開だらけ。だがそこが青春らしくて良い。

キューバからきたジャズの歌姫に取り入ろうとして大失敗とか、成功した歌姫の勧誘受けつつも(これ正論のようにも聞こえるが)バンド仲間を裏切れない主人公。そしてラストに本当のあの人が登場。

ジャズやミュージカル演出的にもソ連映画として洗練を感じる出来で大満足だった。
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