このレビューはネタバレを含みます
「感動した！」と言ってる人が多いのが意外。私はどちらかと言うと真逆の感想。これ主人公の少年がめっちゃ勘違い野郎で、その結果友達になったエイズの少年が死んでしまうと言う何ともやり切れない話だと。その少年も親からネグレクトされてて可愛そうと言えば可愛そうなんだけど、最後の最後で靴持って行くのも意味が分からない。最後の最後まで勘違い野郎だなと。
むしろ一番ぐっと来たのはエイズの少年のお母さんが、主人公の少年の母親につかみかかったシーン。勘違い野郎で自分の子供を死に至らしめて、むしろ憎んでもおかしくない（と言うか、実際ちょっと憎んでいたと思う）少年だけど、自分の子供の唯一友達になってくれた存在でもある訳で。そんな複雑な心境を抱えてるけど、ちゃんと少年のためにネグレクトしてる母親を怒ったシーンは、すごく切なかった。
あと余談だけど、今はエイズも薬で何とかできるようになった。それは本当に良かったなと。
