このレビューはネタバレを含みます
名曲に乗って砂浜を走るオープニングシーンが最高です。 短いシーンですが、映像と曲のベストマッチだと思います。 効果的な楽曲の使い方、と言う意味では個人的に満点。
このオープニングこそこの映画のハイライトかと。
内容については淡々と、粛々と、という感じですので、 実話を基にしたスポーツドラマ、というよりは スポーツ題材にしたヒューマンドラマというほうが しっくりくるかも分かりません。
また、キリスト教の教えというのが重要な要素なので 日本の宗教観ではやや理解しがたい部分がありますね。 少しネタばれになりますが、主人公の一人が聖職者でもあり ランナーでもあるため、「安息日」とされている日曜に レースをすることができず、オリンピックという大舞台 でも結局欠場を選ぶ、というくだりがあります。
このエピソード事態は単体でもドラマチックですが 何の知識もなく映画を観ているとストーリーの中に 埋没してしまって、ドラマチックさに欠けるんですよね。 むしろそこだけに焦点を当ててTV番組の 「奇跡体験 アンビリーバボー」や「世界仰天ニュース」 でとりあげたほうがドラマチックなぐらいです。 かといって、それを最初から分かって観ていると 今度は結末が分かってしまっているが故に驚きがないし… ですので、ドキュメンタリーだと思って観たほうが すんなり入れるかもしれないです。 タイトルに飛びついて「ドラマチックな映画」と思い 肩透かしを食らった分でこの評価です。多分二回目見ると印象が変わるのかも。