やおきん

炎のランナーのやおきんのネタバレレビュー・内容・結末

炎のランナー(1981年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

名曲に乗って砂浜を走るオープニングシーンが最高です。 短いシーンですが、映像と曲のベストマッチだと思います。 効果的な楽曲の使い方、と言う意味では個人的に満点。
このオープニングこそこの映画のハイライトかと。

内容については淡々と、粛々と、という感じですので、 実話を基にしたスポーツドラマ、というよりは スポーツ題材にしたヒューマンドラマというほうが しっくりくるかも分かりません。
また、キリスト教の教えというのが重要な要素なので 日本の宗教観ではやや理解しがたい部分がありますね。 少しネタばれになりますが、主人公の一人が聖職者でもあり ランナーでもあるため、「安息日」とされている日曜に レースをすることができず、オリンピックという大舞台 でも結局欠場を選ぶ、というくだりがあります。
このエピソード事態は単体でもドラマチックですが 何の知識もなく映画を観ているとストーリーの中に 埋没してしまって、ドラマチックさに欠けるんですよね。 むしろそこだけに焦点を当ててTV番組の 「奇跡体験 アンビリーバボー」や「世界仰天ニュース」 でとりあげたほうがドラマチックなぐらいです。 かといって、それを最初から分かって観ていると 今度は結末が分かってしまっているが故に驚きがないし… ですので、ドキュメンタリーだと思って観たほうが すんなり入れるかもしれないです。 タイトルに飛びついて「ドラマチックな映画」と思い 肩透かしを食らった分でこの評価です。多分二回目見ると印象が変わるのかも。
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