久保田皐友

炎のランナーの久保田皐友のレビュー・感想・評価

炎のランナー(1981年製作の映画)
3.9
ユダヤ人の学生ランナーが偏見や差別を受けながら共に仲間と友情を育みオリンピックに参加して優勝を目指す話

最初にこの映画の有名な主題曲が流れながら学生が走るシーンで走ることの楽しさを伝えている。二人の主人公がいてユダヤ人のランナーは大学の学長に隠れて差別を受けていてこの時代はまだ差別があったと再認識させられる。またもう一人の学生はキリスト教徒で走る日が礼拝の日とかぶってしまうので違う種目を受けて見事優勝するのだが途中までユダヤ人のランナーが一緒に走って自分が優勝することを目標にしていたのにそれが変わってしまうのはなんともスッキリしない気持ちになる。このラストのシーンは二人とも優勝してハッピーエンドなのではない。差別や偏見を振り払い、運命の分かれ道に自分の国の宗教のことを第一に考えれるランナーが優勝したことは国にとって勇気を与えられる出来事になっただろう。
久保田皐友

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