千利休

巨人と玩具の千利休のレビュー・感想・評価

巨人と玩具(1958年製作の映画)
4.3
「ヒズ・ガール・フライデー」並にマシンガンをぶっ放す作品。とにかく速い。だがこちらは、戦後の日本社会を風刺したブラックコメディーである。前半は「最高殊勲夫人」路線の良質なドラマが繰り広げられていくのだが、後半から予想外の狂気の展開になっていくのはなんとも面白い。風刺にしては説教じみすぎていた気がしたが、増村作品独特の軽快さがその臭みを打ち消している。やはり増村の映画は優等生。
千利休

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