花鳥風月

華氏451の花鳥風月のレビュー・感想・評価

華氏451(1966年製作の映画)
3.8
本を持つこと読むことが禁じられた世の中。
消防士の役目は火を消すのではなく『本を焼く』こと


オープニングでの世界観にまず引き込まれた

消防士の制服や消防車のオシャレ具合たまらない
スピード感ある消防車の出動シーンで、玩具のような動きと色彩に気持ちをガッツリもっていかれました。

団地もこの当時はこんなに素敵な外観なのかしら

また度々登場する家の中のシーンでは、ミッドセンチュリーのインテリアが、近未来的な雰囲気を醸し出してます

そしてモノレールがめちゃ気になる!

あのモノレールが近未来感をさらにもりあげます

モノレールの中でのシーンは多分セットなのかしら?
窓の外の景色は完全にはめ込んでいましたし、オレンジ色の車内のオシャレ具合もまたよかった


そして肝心のストーリーはなかなかよかったです

文字にせず本を記憶し伝えていく

日本の落語や民話を思い起こしました

『頭にしまえば誰にも見つからない』
なかなかよいセリフだな

人類がここまで発達してきた『何故』が詰まっている 

如何なる時代でも、国家は人々の知的好奇心を奪えない


映画としてもいいけど、舞台化したら絶対に映える作品だなと思います

ラストシーンなんてまさに舞台向き!
花鳥風月

花鳥風月