垂直落下式サミング

仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGA MAXの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

3.8
とりあえず、いきなり隕石が落ちてきて大波乱。超いきなり!テレビシリーズの劇場版なので、いろんな前提をすっ飛ばしてMEGA MAX!
三世代ライダーおよび栄光の七人ライダーを作品に共存させたムービー対戦で、メインは平成三人衆のクロスオーバー。この映画をみる客は、ダブル、オーズ、フォーゼ、と続いたテレビシリーズを観ているだろうという信頼が、この作品を成り立たせてる。
悪の組織と戦っているのは、1号2号率いる昭和パイセン。財団エックスとは?新ライダーからかつてのライダーまで、出し惜しみせずにアクションに次ぐアクションで派手派手にストーリーが進んでいく。
ライダーおよび怪人には通常兵器は効かないってみせておいてから、ザコ戦闘員とはいえ鉄砲と蹴りで善戦するカッコいい里中ちゃん。そこからの前作オーズ組大集結の流れは、多幸感がヤバかった。やる気元気いわき!を受け継ぐピンクジャケットの宇梶剛士がうれしい。はっぴばーすでー!
映画公開時は現在進行中の物語だった『仮面ライダーフォーゼ』のライダー部の面々にも久々の再会。大好きなシリーズ。スクールカーストとか取っ払って、平和を守るためにがんばる仲間なのがいい。この絆や関係性が出来上がってるのが心地いいし、ビーパップハイスクールな如月弦太郎が、人並みに彼女ほしいようなヤツだったのが知れて嬉しかった。
主人公を演じる福士蒼汰が、生身アクションで抜群の身体能力を見せてくれるし、諸事情により今はもうメジャーな作品での出演作をみられなくなってしまった清水富美加(千眼美子)も超かわいくて、当時の面白さがよみがえってくる。
アクションをする女優さんたちは健康的な美脚を振り回して敵を倒していくけれど、JK清水富美加ちゃんのふとももは年相応な肉付きで絶対領域も完備。ああ、もう、好き(逮捕)
仮面ライダーWは言うことなし。見た目がいちばんイイもん。初代ライダーをブラッシュアップしたデザインが完璧ですね。出てくるだけで華がある。片っ方は時代の寵児の名を欲しいままにする菅田将暉だし。バイクもホンダのレーシングで、めっちゃカッコいいのよ。
三作品続いて共通しているのは、ヒーローとサイドキックみたいな関係の相棒がいること。主人公は直情型、その相棒は理性型と、キャラクターの性質が色分けされていて、一方が一方のツッコミ役としてバランスを取っている。理想主義でお人好しと実利的なリアリストのコンビは、この頃のトレンドなのかな。
仮面ライダー生誕40周年記念作品という衝撃。今年は50周年ってことは、フォーゼから10年も経っちゃったのか。かくいう僕も本作の主演俳優たちと同世代。花の二十代の終わりがみえてきた。三十路キターッ!