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眠狂四郎 勝負の方眼のレビュー・感想・評価

眠狂四郎 勝負(1964年製作の映画)
4.1
1964年大映。シリーズ2作目。監督の力量で格段に見やすい娯楽時代劇に。勘定奉行・朝比奈じいさんが藩の財政をおもんばかり倹約政策を打ち出すも、藩主の娘の驕奢で庄屋や問屋も巻き込んだ邪魔者排除の展開。狂四郎は勘定奉行を陰日向で助け、それは自分の自由意志だと言い張る。アクションの中にちょっとした謎を仕込み、後で答え合わせ(橋の下からの槍、風呂での刀)。勘定奉行と狂四郎との往来を歩く順番のギャグなど、アメリカ映画演出から学んでいる。闘いは暗闇、雪の蕎麦屋、枯れ木林。狂四郎のキャラを立てるため、周りの人間から見た彼の顔を表現させる。登場する女性は立場の違いはあるが、最終的に全員狂四郎にメロメロで終わる。
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