過去は……
バラバラにしてやっても石の下から…………
ミミズのようにはい出てくる……
そう
恐怖とは
まさしく過去からやってくる
いったいこの主人公の父親は、なぜ訴えられているのか、いまいちはっきりと分からないまま物語が進んでいく
法廷劇がメインなんだろうけれど、これほど着地点が見えない裁判も珍しい。兄さんがどこかでやらかすんじゃないかって心配になるし、ジェシカ・ラング演じるこの弁護士が、どんどん憐れに思えてくる。
それにしても
嘘の臭いがプンプンする
ちょっと話があるの
って言われても聞きたくない気持ちも分かる
重い
ミュージック・ボックスね
そのメロディがキーワード
でもない
それが意外
目には見えないけれど、どす黒い闇が確実に社会に紛れているのが分かる。それって一番恐ろしいことなんじゃないだろうか。
あっという間。気づけば食い入るように観ていた。ラストシーンがこれまた重い。重い…