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がんばっていきまっしょいのodyssのレビュー・感想・評価

がんばっていきまっしょい(1998年製作の映画)
3.3
【スタンダードな青春・アイドル映画】

むかしロードショウを見て、最近BSにて26年ぶりに再鑑賞。
ボート部女子の話だということは憶えていたけれど、それ以外は忘れていました。

ヒロイン(田中麗奈)は高校に入ってボート部に所属しようとするものの、男子ばっかりで女子は初めてだという。それでも入れてもらい、何とか他に4人の女子をかきあつめて、新人戦に出場するけれど、結果は惨敗。そこから発奮して……という筋書きです。

ボートは重いから、最初は女子だけでは持てずに男子に運んでもらったりしている。それが途中からワケありコーチ(女性)に叱咤されて自分たちだけで運ぶようになる。

このワケありコーチの設定もうまいと思う。青春映画では、大人の設定をどうするかも大事な要素ですから。ああ、それと嫌みな数学教師もいい。学校には色々な教師がいますからね。そういう細部がよくできている映画だったんだな、と再認識。

田中麗奈のアイドル映画でもあるわけですが、彼女の全裸シーンもちゃんとありますね。ただし湯船に入っていて手で前をおおっているからよく見えないけど(笑)。その意味で、正しいアイドル映画なのです。

彼女の家はクリーニング屋だけど、両親ともヒロインの部活にはあまりいい顔をしない。おばあちゃんだけが味方。こういう設定もいい。高校生になったら、いちいち親の意向なんか気にせずに、自分の好きなことを見つけて邁進するのがまっとうな生き方でしょ。

舞台は四国で、大会のシーンではおだやかで波もほとんどない場所でレースが行われている。四国にはこういう場所があるんでしょうか。恵まれていますね。

田中麗奈以外の女の子も可愛いし、青春映画として、突き抜けているというほどではないけれど、悪くない出来だと思います。
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