たつ

牡丹燈籠のたつのレビュー・感想・評価

牡丹燈籠(1968年製作の映画)
4.0
黒沢清のベストホラーから。面白かった。親の借金により金持ちに体を買われそうになり自死をした娘とその女中。お盆の夜、塾の先生の元へ訪れる

愛した女性が幽霊だった『雨月物語』の話と、社会的ジレンマを落とし込んでて素晴らしい。社会の闇に死を持って抗議した娘の幽霊を恐れる悪

幽霊と言うだけで刀を降ったり、御札を貼ったり拒否反応や加虐行為に及ぶ人間の悪。

死んでしまった人間は、人間社会から脱落し人ではなくなってしまう。社会への抗議も虚しく成仏してしまう。
たつ

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