パン食べ隊

阿賀に生きるのパン食べ隊のレビュー・感想・評価

阿賀に生きる(1992年製作の映画)
4.4
すばらしい。家を借りて三年そこで生活したというけれど、その結果「生活史」を覗き見ることができている。新潟の人は辛抱強い人が多く、恩を一度感じると忘れることが苦手で、水俣病を出した昭和電工に恩さえ感じ、元社員が原告として立つことに眉を顰める。彼らの生活、未認定とされても、指が曲がっても、足の感覚がなくても生きねばならない、田んぼは命、それと共に生きる阿賀の人たち。恨むのが苦手な思考は日本人が好きなものだが、権力側にとっては都合の良いもので観ていて泣きたくなった。
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