ニコケイがサマーアイル卿に見えてくる…
伝説の変態カルト映画『ウィッカーマン』がリメイク化。舞台はイギリスからアメリカへ変更され、主演はニコラス・ケイジ。ニコケイなら安心して楽しめそうにも思えましたが、これが評判通りのクオリティ。基盤は『ウィッカーマン』でも、あの意味不明さと「性」への向き合い方が薄い。それでも単体のサスペンス映画として観れば苦なく最後まで観れます。
オリジナル版よりも主人公にかなり焦点を当てているので、どういった人間性なのかがより鮮明になっています。キャラクターの深掘りは成功していても、肝心の不気味さが足りなければ『ウィッカーマン』は成り立たない。オリジナル版ほどのエロスは求めませんが、リメイクするからにはそれなりの官能的な描写を見てみたかったかも。
それでもニコケイが発狂するだけでファンとしては十分。ラストの叫びも最高でした。
2025.4.13 初鑑賞