けんけん3号

デーヴのけんけん3号のレビュー・感想・評価

デーヴ(1993年製作の映画)
4.2
気持が温かくなる作品が見たくなり、久しぶりの再鑑賞。実際にはそこまでそっくりな替玉はいないだろうし、素人に大統領の代わりなんか出来るはずないから、あり得ないんだけど、物語はめちゃめちゃいい。不倫はするし、取巻きといっしょに汚職にまみれてるし、ろくな大統領じゃなかったのに、デーヴが大統領になりすましてから国民の人気者になっていくのは爽快。冷え切っていた奥さんやSP、副大統領がデーヴの人間性に惹かれていく様も心温まる。本物と替え玉の決着の仕方も凄く上手いし、微笑ましいラストも素敵。ロビン・ウィリアムズを彷彿とさせるケビン・クラインの優しい演技も素晴らしい。シガニー・ウィーバーをはじめ、脇の役者陣もいい味をだしてた。ストーリー展開も脚本もバッチリのハートフルコメディ。現在は戦争に政治とカネ、いや〜なニュースばかりだけど、この作品で爽快な気分になれた。
ハートフルコメディの名作だな。