このレビューはネタバレを含みます
判事フロローの手にかかり孤児となったカジモドはノートルダムの鐘楼に閉じ込められて育った。祭りの日、踊り子エスメラルダや心ある騎士長フィーバスとの出会い、初めての恋と失恋を通して、フロローによって心にかけられた鎖を解き放ち、本当の心の繋がりを得るファンタジーヒューマンドラマ。
こんなん、涙出るわ！
あまりにもカジモドが可哀想でね、
そこからの…。
カジモドっていう言葉もひどい言葉だから
書くのもどうかと思うんだけども。
見た目の醜悪さとは裏腹に
心は誰よりも美しく気高い。
初恋から嫉妬や独占欲という
初めての醜い感情に打ち勝ち、
本当の人との繋がり=愛に目覚める、
神の愛アガペーの話。
一度は神への畏怖から
道に戻りかけたが
結局、欲に負けてしまったフロローと
欲に打ち勝ち愛に目覚めたカジモド。
欲のために正義を振り翳すフロローと
罪なき人々を助ける為に地位を捨てたフィーバス。
明暗がはっきりしているけど
そのどれも人間らしさがちゃんとあって
とてもいい作品。
最近のディズニーは多様性だのポリコレだの
気にしすぎてるけど、
この作品はそんなこと言わなくても
汚い部分も含めて
ちゃんと世界と理想を描けてると感じた。
これでいいんだよ。
