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ノートルダムの鐘のzomychanのネタバレレビュー・内容・結末

ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

記録

子どもの頃見たけど怖くて見たくなくなったこともあった映画。今見ると、ディズニー作品の中でも異色で、かなり重厚感にあふれていると感じた。

「重厚感」を分解してみると、闇の重さ的なものが挙げられると思う。主人公のカジモドが醜い容姿を持ち大聖堂に20年も閉じ込められていたり、判事のフロローのあまりにも歪んだ言動があったりなど、ショッキングな描写が多いのだ。だがそういったものと同時に、とても静的で神聖なシーンもあって、そこで作品の厚みがあるのだと私は思う。聖堂という宗教的な空間の描写は繊細で美しいし、音楽も壮大。エスメラルダが歌うGod help the outcasts は心に染み渡る…。

ジプシーのエスメラルダが「Justice!」とフロローに向かって叫ぶシーンではすごく複雑な気持ちになる。ジプシーに対する差別や彼らが世間で揉まれている様子が作品の中では描かれているから、そういった背景についても知りたいなぁと思った。

またヴィクトル・ユゴーのノートルダム・ド・パリを一度読んで見たいなぁと思った。映画はハッピーエンドだが、本では異なった設定や展開がみられるようなので。
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