録画撮り貯め消化。BS松竹放映分。
幼い頃に見て以来。野球は関係ない映画ということは心得ている。終戦直後の日本の風俗、島のロケーションの美しさ、当時の子供たちの有り様。そして夏目雅子の美しさ。
それらをたっぷり封じ込めた映像を愛でる映画。
再発見したのはこどもたちの演技が素晴らしい、大滝秀治や渡辺謙の存在感も素晴らしいこと。
私の父は学徒動員で北海道の片田舎から選抜され、戦闘機乗りの訓練を受けている最中に終戦を迎えたそうです。空襲の機銃掃射で父の隣で死んだ同期もいたとのこと。
あまり戦時のことを語る人ではなかったのですが、私は父母を通してこの時代の空気を感じていました。
厳しく、優しく、人の繋がりが強く、良いところも悪いところも人間くさい。
こうした「原風景」を焼き付けた映画を、時々見たくなるのです。