Naoya

パンドラの箱のNaoyaのレビュー・感想・評価

パンドラの箱(1929年製作の映画)
2.3
世紀末ロンドンにて。天真爛漫で純粋な女性ルルだったが、彼女を取り巻く人間達の人生を左右する存在でもあった。20年代のサイレント映画。序盤は、素敵な女性像、明るく清らかな女性ルルの存在に魅了されるが、徐々にそのルルの存在が負の方向へと転がっていく展開は不気味。天真爛漫、自由奔放な彼女だからこそ、容姿端麗な姿だからこそ余計に強く感じる不気味さがあります。サイレント映画で、最低限の会話しか表示されないが、それもより本作の世界観に没入する材料になっていて、苦にはならない。タイトルも、本作の物語の的を得ている。
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