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アンデルセン物語のkamekichi313のレビュー・感想・評価

アンデルセン物語(1952年製作の映画)
3.0
アンデルセンがコペンハーゲンに行って恋をするストーリー。親指姫、裸の王様、みにくいアヒルの子、有名な童話がリズムのいい歌で繰り返し歌われるのが楽しい。広場に自然に輪ができて、大人も子供も、いじめられっ子も引き寄せられるアンデルセンのキュートなパワー。何よりコペンハーゲンに到着したときの広場の市場で、商人たちが果物はいかが〜みたいにさえずりのように思い思い歌い合うハーモニーのシーンは今見ても斬新ですごい。ダンサーに恋して大人の醜い世界を知るところも考えさせられる部分。後半表現の中心になるバレエは、簡単な振りもバラバラで、発表会レベルなのが残念。アンデルセンは人間味があって優しいのに、本当に良い子の孤児で助手ピーターを軽く捨てたのは、ちょっと信じられなかった。それでも許すピーターの無条件の愛は感動する。途中でISSAにしか見えなくなる。
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