なりかけゾンビ

ヒートのなりかけゾンビのレビュー・感想・評価

ヒート(1995年製作の映画)
4.2
西部劇かのような、真っ直ぐな男同士の闘い


ダークナイト鑑賞後、ノーランがインスピレーションを受けたというこの作品をふと思い出し、再鑑賞


この作品では登場人物の家庭の様子を丁寧に描く事で犯罪者や刑事などの社会的な見方を取っ払って1人の男として描いているように見える

お互い狩をする事にしか能が無い。
そんな現代社会におけるはみ出し者の2人が偶然出くわし、立場が違った為ぶつかり合ってしまったという内容に見える


お互い生き方としては狩人という同じはみ出し者。どちらもそれを理解していたからこそ、刑事と犯罪者の2人が初対面なのにカフェテリアで胸の内をさらけ出して語り合うという名シーンが生まれたんだと思う。

また、自分にとってはこの潔すぎる男達のカフェテリアのシーンを、西部劇の決闘を申し込むシーンの様にも見えた


そして最後の決闘のシーンも素晴らしい。
自由への切符が背後で飛び立っていく中での2人だけの闘い。
最後は決闘を通して深い友情さえ芽生えた2人だからこそ互いの手を握り合い終幕。
現代クライムアクションとは思えない清々しさ

また、潔い男達との対比として描かれている暗闇に染まるLAの写し方が素晴らしい❗️
マイケル・マンの得意分野だねw
ノーランが惹かれたのも納得
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