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オリーブの林をぬけてのmikuのレビュー・感想・評価

オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)
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「僕がお茶を入れたり、君がお茶を入れたり。結婚ってこれなんだ。これが人生なんだ。」いいこと言うのにね、ホセイン。学もなくお金も家もない男は求婚しても祖母に断られ、女の子は靡く気配もない。執念深く愛を伝え続けても無力である。せめて定職にでも就いてくれないと。しつこくあとを追ってくるホセインはもはやストーカーといって差し支えない。前作「そして人生はつづく」に登場した新婚夫婦を演じた男女にクローズアップした内容とでもいうような展開に、相変わらずのメタ構造がたのしい。探し求めたアハマッドプール兄弟に会えてなんだかほっとします。
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