オリーブの林をぬけての作品情報・感想・評価・動画配信

「オリーブの林をぬけて」に投稿された感想・評価

Uchay

Uchayの感想・評価

5.0
ジグザグ道を通して、登場人物の志を遠いアングルから見守るキアロスタミ監督
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

3.8
‪ ‪「オリーブの林をぬけて」‬

‪冒頭、黒衣に身を包む女性ら。何テイクも撮影のやり直し、車の運転席目線で複雑な道を映す。スライドするカメラ、クロースアップ…本作はジグザグ道三部作の完結に当る作品で地震の数日後に結婚したカップルの男の抱える気持ちの問題を映す。本作は1994年にキアロスタミが三部作の「友だちのうちはどこ?」「そして人生はつづく」の続編で実際に撮影中に生じた出来事を元にしている傑作で、この度2KBDにて久々に鑑賞したが素晴らしい。三部作の中では1番ロングショットが印象的に残る大団円をしている。


さて、物語は「そして人生はつづく」のワンシーンで、地震の数日後に結婚したと言う若夫婦。だが実際に夫役を演じた青年ホセインは、以前、妻役のタヘレにプロポーズし断られていた。2人の過去知ったキアロスタミは、このエピソードをもとに映画を作ることを決意。前2作に登場した村、そしてジグザグ道を舞台に、再び祝福の映画が誕生する。結婚をあきらめ切れないホセインと、決して彼の言葉に応えようとしないタヘレ。果たして彼女の気持ちはどこにあるのか?映画ない映画と言う入れ子細工のような構成の中で、虚構と現実の境界線はどこまでも曖昧になっていく。映画製作の裏側で巻き起こるドラマをユーモアたっぷりに描き出す、キアロスタミ流ラブストーリーである…と簡単に説明するとこんな感じで、103分のドラマである。


この作品も前作同様に冒頭からすごく引き込まれるシークエンスで始まる。たくさんのベールに包まれた若い美しい女性たちをカメラが無造作に撮ると言うファースト・ショットで始まるのだが、厳密に言うと監督のおじさんがカメラに向かって自己紹介すると言うショットだが、その後ろに写っている黒い衣装を着たイラン女性たちが垣間見える自然の中の風景がとてもエキセントリックである。そんで音楽はオープニングにピンク・フロイドの"タイム"にエンディングにはドメニコ・チマローザの"オーボエのための協奏曲"が使用されているのも素敵だ。そして友達の家は何処で同級生の家にノートを渡しに行こうとしていた少年と、そのノートの持ち主の同級生が不意に現れるシーンは感動的である。あんな素朴で健気な少年2人が大人びた成長を見せてくれているのだ。

シンボリックな道は三部作共に映‬るのは周知の通りだがもう一つ象徴的な物がある…それは鉢植えだ。三作共に女性が鉢に水をやるシークエンスがある。そして本作ではジグ道を登る女性の腕には赤い花が咲いた鉢がある。最期のシーンでこの二つの象徴が一つの画面に集結する。そして人間が米粒の如く映るロングショットの最後の風趣と音楽、やり取りする男女の姿が素敵で印象に残る。この対象の一部を大きく写し出すキアロスタミの手法が好きで堪らない‬ ‪それに一作目の主演の非職業俳優の少年もサブで出演していて非常に嬉しいし、七年の月日で成長した彼の凛々しい姿を再見でき、個人的には忘れられない一作で虚構と現実の境が曖昧な提示も良い。‬
だいご

だいごの感想・評価

3.4
三部作完!もはやお馴染みコケル村。
タヘレのガン無視に対してホセインくんメンタル強いな。妄想暴走し過ぎ笑
人の恋路を突き放して見ると、本人は真剣なんだろうけど中々滑稽。
捨て台詞を言っちゃあお終いよ。
一気に視野が広がり、緑の中に放り込まれる様なラストシーンは秀逸でした。
個人的にはストーリーはあまり良さが分からなかったかも、、、
にしても、三部作通してどれもクオリティの高い作品でした。
DVDセット欲しいかも!
次は、『桜桃の味』ですかね。
単品では『クローズアップ』がキアロスタミのベストだと思うけど、連作ならではの多幸感はそれに匹敵するね。
まして普通の連作とはまた違った魔法みたいな構成力という。

前2作のキャラクターがしれっと登場した時の多幸感は計りしれんです。
ラストの長回し超ロングショットは動悸がするレベル。

アッバス・キアロスタミ監督ジグザグ道三部作の最終章。
今作もクライマックスはラストシーン。
観客はただひたすら遠くから見守るだけなのに、不思議と「これが見たかった」という気持ちになる。
イランの田舎コケルを舞台に、今回はある男性の恋心にスポットが当たる。
片想いというか純愛というか、しつこいというか。
最近ここまでストレートに一途な思いを語る人を見ていないからか、若干引くけど(小声)
でもタヘレ的には嬉しいのだろうか。
監督ナイスアシスト👍
映画に出て来るコケル村の女性たちは、家庭内で働くだけの様に見えたので、男性陣に混じってキビキビと働くシヴァさんがとても新鮮に見えた。
ホセイン、どんだけ断っても付き纏ってくるの怖…
喋ってる人を映さない画角の決め方が良かった

それはそうと、観る順番を間違えてしまったかも!三部作の残りも早く観なければ
K

Kの感想・評価

4.1
でこぼこ道三部作を逆から見てしまった。でも緩やかにつながっている感じなのでどこから見ても大丈夫そう。ところでキアロスタミの”24フレーム”はどこで見られるんでしょう。
na

naの感想・評価

-
映画の中の映画、でも映画じゃない本当のことも出てくる。フィクションってなんなんだろ…
最後ホセインがタヘレを追いかけてジグザグの道を登って行った時、似たようなシーンが2作目の人生はつづくにあってドキッとした。もしかしてあの時監督が見かけた人はこの時のホセインだったのかな…とか
実際見返すとちょっと違ったけど。
でも混合するほど、この3部作はうまいこと交差し合ってるんだと思う。そしてどの映画のロングショットも本当に心地良い〜
昼寝

昼寝の感想・評価

4.3
自分の映画で遊ぶキアロスタミが好きだ。退屈すぎる中盤がラストのエモーションに転換される構造、100分耐えきったぶんラストは本当に素晴らしい
>|