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寝耳に水
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寝耳に水が配信されているサービス一覧

『寝耳に水』が配信されているサービスは見つかりませんでした。
代わりに似ている作品として4件の配信作品が見つかりました。

寝耳に水が配信されていないサービス一覧

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『寝耳に水』に投稿された感想・評価

2回目 @アテネフランセ

こんなにも幻視に囚われたショットの連鎖だったかと驚かされる。襖越しに人物を覗き見るような構図(誰かによる眼差し)は視覚的に提示されるが、音響的にも人称の問題を超えた響きが設計されていた。とりわけ『色道四十八手 たからぶね』にも応用される室内空間で響き渡る水音は、空間そのものを水琴窟のような窪みとして変容させているかのようだ。そういえば井川さんが描いたあらゆる空間はどれほど密閉/開放されていても異界への裂目が視覚的/聴覚的に存在していた。

親しくしていた恋人がふとしたきっかけに急に遠のいてしまう(遠のいたように感じられる)という展開は今回特集されたどのプログラムでも確認できるが、回想の中での恋人の話し言葉と、恋人が残したSM雑誌の投稿という書き言葉のテクストのナレーションが、同一人物のものであるかどうか不明瞭な音として感じられるように的確に演出がつけられていたであろうと想像する。さらに恐ろしいことに、そのようにドストエフスキー的?に分裂した女の声はそれを回想する男たちの言葉にまで疑いの目を向けさせる。説話的にも裕美のかつての恋人であった長島は、自分の回想する裕美そのものの実態を掴めぬまま時間だけが経過し(『色道四十八手 たからぶね』の成仏させられぬ遺骨のように)、裕美という実態なき像を幻視、そして幻聴によって繰り返しイメージ化させるうちに、そのイメージは水琴窟から溢れ出る水の如く長島の思考が及ばぬ領域まで拡張する。終盤の長島の死は、手が届かなくなったイメージの拡張に囚われた結果として引き受ければいいのかどうかについては現状まだわからないが、少なくとも幻視/幻聴の氾濫が空間を支配することは井川作品で反復される主題だと思われる。

8mm時代から商業作に至るまでアフレコによる音響設計の可能性を思考していたであろう井川さんの作品の中でも、同時録音で収録したであろう音響とアフレコで収録した音響のせめぎ合いを色濃く堪能した。

1回目 2019年12月14日
SN
4.5
開始早々、音の入り口である耳をクローズアップで提示し音の映画である事に非常に興奮した。

断片的なイメージショットが連続する中、音の響きも幻想のイメージとして連鎖していく。水の音そして、その場で発せられたであろう台詞と、回想のナレーションの声の響きの違い。今聴いている音はどの時のものかわからないし連動して今写っているショットも何なのかわからなくなる。なんて幻想的なんだ。なによりもそれらの繋がりが音の響きによって滑らかに繋がっている事に感動した。

音響の性質にここまで理解し、巧みに使い分けた作品は非常に珍しい。


僕自身、産業映画に飲まれつつある中、定期的にこのような作品に触れていきたいと強く思った。
でないとどうして映画を撮り続けているのかわからなくなってしまう。

『寝耳に水』に似ている作品

天使のはらわた 赤い閃光

上映日:

1994年09月10日

製作国:

上映時間:

87分

ジャンル:

3.6

あらすじ

殺人事件に巻き込まれた暗い過去を持つヒロインの姿を描くサイコ・ミステリー。石井隆が劇画、映画で描き続けた『天使のはらわた』最終章。雑誌編集者の名美(川上麻衣子)は取材中にフラッシュバックに…

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