RIO

トリコロール/青の愛のRIOのレビュー・感想・評価

トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)
4.0
愛は忍耐強い

ジュリエット・ビノシュがあらゆるものに怯えていて気の毒であった

大切にしていたものが目の前から失くなる
鏡に映る朧気な顔
全てにおいて苦しみでしかない
それなのに愛がなければそれすら意味を持たない

信じていたことが瓦解していった
恨んでも苛立ちを聞いて貰える相手はこの世にはもういない

涙と溶け合う連なる旋律
青いガラスの1粒が語りかける哀しみや怒りすら愛があるからこそ意味があった

光を失い暗闇に鏡に映し出された
光を包んだ朧気な僅かな物質
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