どうたく66

チェンジリングのどうたく66のネタバレレビュー・内容・結末

チェンジリング(2008年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

アンジェリーナ・ジョリーがクリント・イーストウッドの映画に出演するのはなんか意外。 

これはかなり荒唐無稽の話に聞こえるが、実話に基づく映画だと言うから驚く。

ある日、シングルマザーのお母さんが帰ってくると息子がいない。警察が男の子を発見したと連絡してくるが、全くの別人。しかし男の子は自分が誘拐された男の子だといいはる。母親は警察に自分の息子を探して欲しいと申し入れに行くが自分達の間違いを認めない警察はなんと母親を精神病院に入れてしまう。診断も裁判所の判断もなしに。

しかしまわりの人の助けと市民運動によって、やがて判断を下した警察署長は停職に追い込まれていく。

権力、とくに公務員の無誤謬性による悲劇をよく表している。極端な例のように見えるかもしれないが、程度の差はあれ同じようなことは権力や公務員の世界ではよく行われる。日本でも特捜検察は方針が間違っていても間違えを認めず、無理矢理冤罪事件を作ってきたのは周知の事実だ。

裁判で警察署長、長官、市議会議員が更迭されていくところはアメリカの民主主義の健全なところ。日本で同じような裁判をすれば裁判所は警察の間違えを庇うような判決が出るだろう。
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