このレビューはネタバレを含みます
すごくよく出来てた。
長かったけど全然長さを感じなかった。
随分昔の話とはいえ、警察とか国家権力って本当にムカつく。
親が自分の子じゃないって言うのだからよっぽど確信があるに違いないのに、何がなんでも息子だと言い張ったあげく母親の頭がおかしいと精神病院送りにするとは…。
病院も病院。
警察の言いなりなんだったら医者なんかいらない。
どう言ったって頭がおかしいっていうことになるんだから、もうどうしようもない。
あそこで働いてる女性看護士も、同じ女性が虐げられてるの見てなんとも思わないんだろうか。
みんな能面みたいな顔だったけど、あいつらのほうがよっぽど頭おかしい。
しかし子どもの失踪が連続殺人に絡んでたとは予想外だったなぁ。
これ実話なのか、恐ろしい。
でもやっぱり何が恐ろしいって、本来味方であるはずの警察が敵になる瞬間かな。
終盤の、精神病院から女性たちが解放されたり警部とかが処罰されたりするシーンは、連続殺人犯の男が処刑されるよりもスカッとした。
けっきょく息子は帰って来なかったし悲しい結末ではあるんだけど、正義は勝つ!ってところはちゃんと見れてホッとした。
牧師や弁護士も、困った人を利用する腹黒い輩かと一瞬疑ったけど、普通にいい人たちでよかった。