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ゴジラVSキングギドラのRのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラVSキングギドラ(1991年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

1991年の邦画。

監督は「オレンジロード急行」の大森一樹。

あらすじ

1992年、7月。突如飛来したUFOから23世紀の地球連邦機関の使者を名乗る人物が姿を現し、1954年にビキニ環礁で行われた核実験によって唯一生き残っていた恐竜がゴジラに変異した説に基づき、タイムスリップによってゴジラの存在自体を抹消する計画を提案する。日本政府はこれを受諾し、超常現象専門のノンフィクションライター、寺沢健一郎(豊原功補「ヤクザと家族  
The Family」)らと共にタイムマシンに乗って1954年にタイムスリップするが…。

Netflixにて。

ゴジラ映画を再鑑賞しようシリーズ。

今作はゴジラシリーズとしては18作目の作品。俺が生まれた少し後ということで、少なからず記憶に残ってるかな。もしかしたら、劇場に観に行っていたのかもしれない。

そんな本作の敵対する怪獣はゴジラの永遠のライバル共言えるキングギドラ!!Wikiの概要によると1972年の「地球攻撃指令 ゴジラVSガイガン」以来19年ぶりの登場で、バーサスものとしては今作が初らしい、へー、意外。金ピカで派手だしもっと出ててもおかしくないと思ったのに。

そんな今作の特徴としては、まさかのタイムスリップもの!!どうやら未来人によって過去に誕生してしまったゴジラの存在自体を抹消しようという計画が提案されたことにより、主人公ポジの豊原功補(まだ髪も艶があって若い笑!!)らと共にタイムマシンに乗って過去に遡る話らしいんだけど、なんかドラえもんみたいだな笑。

ここで、登場するのが23世紀の未来人なんだけど、日本人のエミー(中川安奈「インターミッション」)以外の未来人がとにかくカタコト過ぎて笑える。しかも、そのリーダー格が筋肉タレントだったチャック・ウィルソン(「LOVE DEATH-ラブデス-」)だったりするので出落ち感も半端なく笑っていいのかなんなのか。

そん中でも愛すべきキャラクターがいて、一行のガイド兼ボディガード的なM11役のロバート・スコット・フィールド。役名がM11という名の通り、アンドロイドなんだけど、見た目は普通のちょいハゲなパッとしない外国人(そしてカタコト!!)なんだけど、とにかくなんとかロボ感を出そうと瞬間移動したり、途中ターミネーターよろしくダメージによってメカが見えるようになったりするんだけど、演じるロバートさんがとにかく無表情なのと当時のVFXのチャチさもあって、ものすごくチープ!!ただ、なんだかんだ豊原功補演じる寺沢たちのために健気に頑張る姿が愛らしく、見た目は本当におっさんなのになんか憎めなかった笑。

あと、途中、タイムスリップした寺沢たちのマシンを目撃する兵士が「スピルバーグ少佐」という小ネタなんかもあったするのも地味にポイント高いw

そんな感じのSF要素強めの作品なんだけど、他にも「ゴジラサウルス」という恐竜(ゴジラ要素強めのティラノサウルスみたいな感じ)が核実験によってゴジラに生まれ変わるという設定があったり、キングギドラ誕生の要因となるドラットというキングギドラをベビー化したような奴が出たりと今作ならではのアイデアも新しい。

その中でも特筆すべきは、やっぱり終盤で登場するメカキングギドラだろう!

案の定、裏があった未来人の策略によって、ゴジラ抹消の後、核実験によって三体のドラットが実験に場に放たれたことにより、キングギドラになっちゃうんだけど、なぜか別基軸でゴジラも生まれちゃってて(あらら?)、結構すんなり倒されちゃうキングギドラに代わり、今度は首都撲滅の惨事を防ぐため、エミーが未来から搭乗し、華々しく参上するのがこのメカギドラ!!

まさか味方役として生まれ変わるとはという意外性と共にマンダのような締め付ける攻撃だったギドラから、真ん中だけメカニック化した首とボディ、まさにモビルスーツのようなメカメカしいレーザーだったりと未来感溢れるギミックとその攻撃でゴジラとマッチング!!

やっぱこのモンスターは新しいよなぁー。近々のキングオブモンスターズでも最後、同じようにギドラの首を回収する伏線があったから、もしかしたら今後のレジェンダリー版でも登場するかもしんないと思うとワクワクする。

まぁ、お話としては間延びするし、凡作かもしれないけど、未来人の憎めなさと今作ならではのオリジナリティが印象的な作品でした。
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