さとう

ジャンヌ・ダルクのさとうのレビュー・感想・評価

ジャンヌ・ダルク(1999年製作の映画)
2.5
キャラを作るための伏線が少なく、
歴史的事実を描くほうに力が入った為か。
ジャンヌに感情移入し辛く、キチガイにし
か見えなかった。

言う通りにならない兵士への怒りも、無謀な作戦も、自身が剣術を身につけている訳でもなく、人を殺す勇気もないまま突っ込む姿も、「神のお告げ」と叫べば何にでもなるのか。
これで言うことを聞けというのは、あまりにも無茶だ。

当時のフランスの状況は、19歳の少女が叫ぶ「神」に賭けるしかないくらい窮乏としてたのだろう。


と、最初は結構批判的な物の見方だったのだが、冷静に考えよう。

幼く、貧しく、文字も読めない、教養もない少女が。
ここまでするというのは、確かにキチガイかもしれないが。
彼女のひたむきさ、必死さ、思いの強さ、の現れでもあるのだろう。

確かに、やり方や方向は間違っていたかもしれない。
でも、それがフランスに希望を与えたのは事実であり。
最後の瞬間には自分を見つめ直すことができた。

聖女、というよりは、1人の人間として、必死に生きた姿を称えたかったのだろうと感じました。
さとう

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