プライムゼウス

ジャンヌ・ダルクのプライムゼウスのレビュー・感想・評価

ジャンヌ・ダルク(1999年製作の映画)
4.0
もっと見たくなる。生々しい戦場。王様の義母、ヨランドの存在感、半端ネェっす。人を殺したことを自覚する終盤、ダスティン・ホフマンの素朴な語りかけに息が苦しくなります。ただ、納得できたような、できないような。企業や政治にはびこる男性社会への批判にもみえるし…。主人公がヒステリー患者にもみえちゃうし。
ジャンヌは天からの声に従っただけでなく、姉の献身的な犠牲を目撃したことで、あそこまで自分を追い込んでしまいます。あの事件を引き金に、もとからあった告解趣味に拍車がかけられたわけで、つまりは心療内科的な事案ではないかと。でも、そこがもっと見たくさせるのよね。