イチロヲ

宇能鴻一郎の濡れて学ぶのイチロヲのレビュー・感想・評価

宇能鴻一郎の濡れて学ぶ(1983年製作の映画)
3.5
出張売春業者にバイト勤務している女子大生(岡本かおり)が、性倒錯者たちとの交流を通して、多様な性を学び取っていく。女性主導の性行動を追っている、日活ロマンポルノ。後の大物、金子修介が脚本と助監督を手掛けている。

性におおらかな女子大生が、女であることを武器にしながら飄々と世渡りしていく。女子大生ブームの頃の作品であり、「国立大の女子生徒が無条件に持て囃される」という時流を汲んでいるが、中身は純然たる艶笑コメディ。

主人公が勤務する「ほとんどビョーキカンパニー」は、顧客の望み通りの性的サービスを提供してくれる会社。経営者(錆堂連)が「性の革命」を目指している奇人キャラになっているところが笑える。

良くも悪くも浮世離れしたマンガの世界になっており、バブル経済突入直前の、日本が調子こいてる感覚を追体験することができる。
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