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蘇える金狼のlalalalabombaのレビュー・感想・評価

蘇える金狼(1979年製作の映画)
3.0
1979年という今から見れば前時代とも言える大昔の映画の部類に入るだろうか。
この頃大藪春彦の小説が流行っていてずいぶん読んだものだ。
全部同じようでわからなくなってる。
カタログ小説とかピカレスクロマンなどと言われていた。

それをあのカドカワが松田優作を主演に映画化した。

昼の顔と夜の顔が別のスーパーサラリーマンが会社の経営陣を翻弄する痛快なストーリーという見方をしてたず。
しかし、主人公自身が一番の俗物で強欲の塊みたいなチンケな人間だった。

いい女にいい車そして有り余る資産。
当時はみんなこんなものに憧れていたんだろうか。
今もこういうモノに憧れる人はいるだろうがロマンは全く感じない。

カッコいいはずの優作がなんかダッサ〜て感じなのだ。
カウンタックの助手席に風吹ジュンを乗せてもなんかダサイのだ。

優作十八番の一人芝居も「探偵物語」とあまり変わらずキャラクターが被りすぎてて何見てるのかわからなくなった。

映画作品としての価値より今は亡き往年のスター、そして人気俳優たちのお父さんでもある松田優作を見物する映画という位置付けになってしまったんだろうか。
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