どこか薄汚れている宇宙船、メカに武器、エイリアンの造形など独特のSF世界観が面白い。
この映画が他のSF作品と異なるのは「もしエイリアンが地球に現れたらどうなるか?」、というテンプレじみた題材に差別といった現代社会にも通ずるような人間の汚さ・醜さを織り交ぜて描いた所。
舞台がアパルトヘイトの歴史を持つ南アフリカのヨハネスブルクという点も意味合いがあるだろう。
所々にあるグロ描写も凄惨でこの残酷な世界観を際立たせていた。
しかしエイリアンのクリストファー、あいつ良い奴が過ぎないか?あんなクズの主人公にも手を差し伸べたり...
SF映画史に残るであろう新たな傑作を観た。