戦争・反戦映画の大傑作。
歴史の教科書にはさらりとしか書いていない「スターリングラード戦」をドイツ兵たちの視点で描いた本作。
どこまでも悲惨で過酷な戦場やそこに送り込まれた兵士たちの心が壊れていく様子が痛くなるほど伝わってくる。
悲惨で恐ろしい戦争の実態を描いた本作の類似作として『プライベート・ライアン』や『ブラックホーク・ダウン』が挙げられるが本作とそれらとの一番の違いは、一切のドラマ性を無くし、徹底して残酷で救いの無い「戦争」を描いている点だろう。
一切の救いの無い、残酷すぎるラストシーンにこの映画の全てが詰まっている。