田舎に住む中学生の中2の夏に出逢った淡い恋に少しだけ成長が垣間見える思春期映画。
夏帆さんの初主演映画。まだ演技を始めて間もない頃なのに未熟な少女の雰囲気を演じきっていて素晴らしかった。
地域に自分を含め6人の小中学生しかおらず自分が1番の年上、1個下の女子2人、小6の弟、小3.1の女子2人の構成の中、初めて同い年でしかも男の子の同級生が東京から転校してくるんだけど
主役の近くに年上のモデルが無く思春期からの成長ができなかった状況に都会から来た同級生を置く事で少女としての止まっていた成長がゆっくりと動き始める様子がたまらなく良い。
自覚もない些細な変化に自らも戸惑ったり無意識に周りを傷つけてしまったりするのも思春期特有の行動だと思うしそういった不安定さを上手に表現している。
作中では主役の2人以外でもいくつか何かが起こりそうな種だけは仕掛けられていながらも何にもならなかったりして、実際に暮らしていたらそうゆうものよねといった雰囲気も個人的には好き。
