ogihara

「A」のogiharaのレビュー・感想・評価

「A」(1998年製作の映画)
4.0
地下鉄サリン事件への教団の関与は認めざるを得ない。けれども被害者はじめ国民への謝罪は、自分たち信者への不当な差別や偏見をすべて受け容れることと同義だ、という荒木氏の独白が重たい。
当時28歳の荒木氏の未来や彼の家族のことを案ずると居たたまれない気持ちになる。しかし私たちがその出口のなさを感じることそれ自体が、いまなお社会に偏見が潜在し続けていることを示しているし、このドキュメンタリーが観られ続ける必要性を証示している。
ogihara

ogihara