さとさとし

新・猿の惑星のさとさとしのレビュー・感想・評価

新・猿の惑星(1971年製作の映画)
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前作で地球を滅ぼしてしまったが次の作品のオファーが来てしまった。どうやって続きを作ろうか考えた脚本家がひねり出したシナリオがこれ。
地球が滅ぶ寸前に、猿の惑星(未来の地球)を飛び出した猿たちが現代の地球にやってくるという「なるほど、そう来たか」と思わせる展開。
前作のどうでもいい世界のどうでもいい奴らのどうでもいい話とは違い、しゃべれる猿が地球にやって来たらたぶん政府はこういう行動をとるだろうというのがちゃんとシミュレーションされてて物語に入り込める。猿が人間を征服するようになった過程も結構リアル。
キャラクターも魅力的。猿のコーネリアスとジーラ夫婦にベストカップル賞を上げたい。
オチも当時としてはなかなか見事。

音楽の使い方が、若干、変なのは気になるところ。
「彼はつぶやくのでなく、はっきりと人間に言った。「ノー」と」