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地球最後の男 オメガマンのBobsanのレビュー・感想・評価

地球最後の男 オメガマン(1971年製作の映画)
4.2
ジョージ・A・ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」の元ネタであり、2007年にもウィル・スミス主演で映画化されたリチャード・マシスン原作の作品ですね。
冒頭、人っこ一人いなくなったロサンゼルスの街を車で疾走するチャールトン・ヘストンのシーンが圧巻ですね。一体どうやって撮影したのでしょう?画面に映る街の奥の奥まで一人も人がいません。今ならCGでパパッと消す事が出来ますが、1971年はCGはないので本当に人がいない状況で撮影したとしか思えません。ちょっと信じられませんね。
本作の怖いところは、自分以外の人間が自分とは違うものになって自分を排除しに来るところですね。所謂マイノリティとマジョリティの戦いの中で、自分と同じだと思っていた者でさえ多数派に組み込まれていってしまいます。このような状況の中で自分を保つ事はほぼ不可能でしょう。しかしそこはチャールトン・ヘストンなので最後まで自分を貫く事が出来ました。流石ですね。
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