GT

300 <スリーハンドレッド>のGTのレビュー・感想・評価

3.9
ギリシア諸国とペルシアが戦った「ペルシア戦争」中の、スパルタが活躍する「テルモピュライの戦い」をテーマにした作品。
CGやスローモーション、エモーショナルな音楽の多用により、壮大な雰囲気を醸す事に成功している。大仰な台詞回しと合間ってちょっとくどいというかわざとらしいと感じてしまうこともしばしば(むしろ「ギリシア」らしくていいともいえるかも)。
映画の大部分は血で血を洗う戦闘シーンに費やされる。ストーリー的な部分はあるが、凝ったシナリオなどではなく非常にシンプルなものなので、基本的にはスパルタ兵たちの活躍を堪能する映画だ。それだけに、やはり戦闘シーンは質が高い。「敵兵の死体で壁を作って隠れ、その壁を崩して特攻をしかける」といった倫理感が終わっている作戦などもあり、グロが好きな方は大喜びではないだろうか。そして何より、スパルタ兵の筋肉が凄い。どの兵士も腹筋バッキバキ。スパルタの兵士の服装はそれをこれでもかと見せつけるようなデザインをしている。史実的にはどうなのかという疑問は残る。
ペルシア側の描写に関しては、絵的には良いし個人的に好きだが、偏見まみれの東洋への視線という感じがしていただけない。極め付けにありえないような化け物まで登場する。これは別の作品でやった方が良いと思う。
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