ちぬちぃぬ

ミス・ポターのちぬちぃぬのレビュー・感想・評価

ミス・ポター(2006年製作の映画)
3.5
(この作品の製作年から)100年余り前の英国の人々の価値観や文化、社会が伝わってくる映画でした
言わずもがなピーターラビットが誕生する経緯が中心にあるわけですが
女性が家業でもない職業を持ち自立することが当たり前でなく
男社会や家父長制の中で、そうして生きることが容易くなかったことが理解できます
(今もまあまあ…?かなり?w そういう部分ありますけど)

子供の頃から生き物のスケッチ、デッサンを楽しんで
描いた動物に人間の服を着せ擬人化して空想していた作者
世界中で愛されるピーターラビットが豊かな自然の中…農園から誕生したのを観ていると
あぁ。。。さすがホンマもんやなぁと思います

絵を描く人は五万といるわけですが
「既に誰かが描いた絵、記号化された図式」を基に描く方が多く(特に幼稚園や小学校低学年の絵画が一斉に展示されているのを見た時、同じような表現を多数見かける等)
本物の観察が足りていない場合が多々あります
本物の観察は基礎の一つなのでやらないよりやる方が良いと思います
日常的に目にする"環境"は美意識に強く影響するでしょう

という事でポターさんは子供の頃から充分な学習をし、それとともに感性が育ったのは納得でした✨