オーウェン

愛の落日のオーウェンのレビュー・感想・評価

愛の落日(2002年製作の映画)
3.5
フランスからの独立に揺れるベトナム。
滞在する英国人ジャーナリストのトーマス・ファウラーはベトナム人女性のフォングを愛人として囲う日々。

そこにアメリカ人のパイルという青年が接触し、フォングを含んで三角関係になる。
その裏では国の陰謀を絡んだ事件に巻き込まれていく。

愛人との関係はあるが、中身は政治スリラーである。
そこにこの3人が放り込まれたとき、関係が変わってしまうという状態。

マイケル・ケインが愛人をというのは流石に無理があると思ったが、進んでいくと同時に気にはならなくなる。
情勢が変わる広場での爆発によって、ベトナムという土地が変わって見えてくる。

相対するブレンダン・フレイザーも演技でやりあうが、ヒロインがパッとしない感じが終始付きまとう。
その後見かけないこともあり、女優としては今一な存在感。

冒頭からラストまでマイケル・ケインが出ずっぱりなのは意味がある。
その意味でもケインを見る映画なのだろう。
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