フランスからの独立に揺れるベトナム。
滞在する英国人ジャーナリストのトーマス・ファウラーはベトナム人女性のフォングを愛人として囲う日々。
そこにアメリカ人のパイルという青年が接触し、フォングを含んで三角関係になる。
その裏では国の陰謀を絡んだ事件に巻き込まれていく。
愛人との関係はあるが、中身は政治スリラーである。
そこにこの3人が放り込まれたとき、関係が変わってしまうという状態。
マイケル・ケインが愛人をというのは流石に無理があると思ったが、進んでいくと同時に気にはならなくなる。
情勢が変わる広場での爆発によって、ベトナムという土地が変わって見えてくる。
相対するブレンダン・フレイザーも演技でやりあうが、ヒロインがパッとしない感じが終始付きまとう。
その後見かけないこともあり、女優としては今一な存在感。
冒頭からラストまでマイケル・ケインが出ずっぱりなのは意味がある。
その意味でもケインを見る映画なのだろう。