【昔の西洋人の東洋趣味】
グレアム・グリーン原作の映画。
第二次世界大戦後のヴェトナムを舞台に、美しい現地人女性を愛人にしている初老の英国人特派員が、ふとしたことから米国人青年と知り合って、現地人の眼疾を治すヴォランティアとして来たと称している青年に政治的な背景があることに気づくと同時に、青年が自分の愛人に懸想したことから三角関係に陥っていく様を描いている。
かなり作り方が東洋趣味的というか、オールド・ファッションドな映画である。昔風の欧米映画が好きな人にはいいかもしれないが、愛人の描写を含めて、今どきこれでいいのかなあ、という疑問が湧いてくるのを押さえきれない。