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日本のいちばん長い日のzpdのネタバレレビュー・内容・結末

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

その行為が良いとか悪いとか何か言及したい訳では決してないけど「会ったことないけど天皇おたおめ〜」系のネタツイしてる人は観たらいいと思うよ

演技の世界で撮られたとは思えない程のリアリティ。特に宮城事件の中心にいた畑中のとち狂った血気ある姿には絶句。あんな演技現代の俳優さんで誰ができるんだろう。多分実際に戦争を経験してないとあの凄みは出ないな。実際の畑中は純朴な文学青年だったらしいから誇張して描かれているとも言われたみたい。とは言え陸軍内部からクーデターが起こるのも理解は出来るし(現代から見るとお花畑理想主義の悪足掻きもいいとこにしか見えんけど軍事教育受け続けた人間がポツダム宣言受託する聞いて、「はい分かりました」の二つ返事で終わるはずない)その中でなんとか24時間で玉音放送を遂行させたのは、、すごい。戦争を始めたのも終わらせたのも数十人の爺さんらなんだな…。まぁそんな描写がエンタメとしても熱がある故面白いのでエヴァとかシン・ゴジラ楽しめるなら戦争映画に抵抗ある人にも観てもらいたい。庵野監督が影響を受けてるのがよくわかる。現代に通じるブラックジョークもチラホラ。鈴木貫太郎首相が内閣総辞職を伝えた時と阿南陸軍大臣の切腹前の台詞は、今のあの人とかその人とかに聞いてもらいたいよね、傑作。
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