日本人なら〜というより、普通に誰が観ても面白い。昭和20年8月15日の東京。玉音放送を目前に起こった衝撃の事件を緻密に掘り下げた歴史大作、さらに言えば邦画エンタメの傑作。多くの登場人物の視点に細断された複雑な状況を、時間軸に沿って完璧にまとめ上げた力量にビックリ。
出演俳優の重厚感も今の邦画では絶対に見れない国宝級。最初はあんま戦争の知識なくて何が起こってるのか分からなくても、観るたびに理解が深まっていくのも魅力。
エンタメとか不謹慎な物言いだと思われがちだが、そんな感覚すら吹っ飛ばす面白さ全開である。