MaruyamaRyo

日本のいちばん長い日のMaruyamaRyoのレビュー・感想・評価

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)
4.5
昭和20年の8月頭から15日の間、鈴木貫太郎内閣がどうやって終戦にもっていったのか描いた映画。
市民側とか前線から描いた戦争ものは見たことあるが、政府側は見たことなかった。
戦争映画だが、言葉を選ばず言って、めちゃくちゃ面白い。古くて上映時間が長い作品なので、ダラダラ進むのかと思っていたが、テンポがめちゃくちゃいい。
人、物、場所にいちいち字幕出すあたり、シン・ゴジラの元ネタだと思う。
笠智衆、志村喬、三船敏郎など昭和の名優の演技も重厚で汗が画面超えてこっちまでかかってきそう。

色んな奴の想いが錯綜し、戦争を続けたいと思っていた人も、当然居て、14日〜15日がこんなめちゃくちゃゴタゴタしていたなんて知らなかった。今の時代から思えば、なんで陸軍の奴らが反乱を起こすんだと憤りそうになるが、終戦後日本が崩壊する可能性もあったわけで、彼らが憂う気持ちも少しは理解できてしまう。
そんなギリギリの中、天皇の聖断を仰ぐという離れ技を使いながら、終戦に導いた鈴木貫太郎は宰相の一人だと思っている。
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