千利休

日本のいちばん長い日の千利休のレビュー・感想・評価

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)
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戦争映画を作る理由とはなにか。それが過去の悲劇を繰り返させないためなら、本作を超える日本の戦争映画は存在しないだろう。築き上げてきたものを捨てられない、愛着に似た感情で正しい判断ができない。この病理とも言える日本人の国民性は間違いなく克服されていない。その病を描くに最たる出来事こそ、1945年8月15日のそれであったのだ。本当の戦いは常に自分自身の中にある。
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