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日本のいちばん長い日のspicaのレビュー・感想・評価

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)
4.5
やっと見た。新しい方と比較しようと思ってたのに、間があいてしまった。もう一度新しい方を見ればいいのだが…

名優達の競演にしびれた。
黒沢年雄はおじさんになってからのイメージと全然違っていて笑った。
わりと怒鳴り口調でいつも話していたが、あの階級の軍人って、ああいうしゃべり方だったのか⁉︎
天本英世もがなり立ててたな。
笠智衆や山村聰はそのままな感じ。
三船敏郎はさすがとしか言いようがない存在感だったが実際の阿南大臣もあんな感じだったのだろうか。

日本ってこんな感じで、今もそんなに変わってないような気がした。
コロナ禍と戦争は違うといえば違うが、なんか権力の中枢にいる人の考え方みたいなのは変わってないような気がする。
負けを認めず、間違いを認めず、ズルズル引きずって、ボロボロに負けてしまう。犠牲になるのは国民だ。
何を守ろうとしているのか。大事なのは国民ではないのか。国民を多数殺して、国を守るもないだろう。

クーデター起こした将校たちは、天皇が一番偉いとは思ってなかったんだな。そこがちょっと勉強不足なのか、私には理解できなかった。あの時代の人、特に軍人は天皇が一番だったのかと思いきや…
天皇は軍に利用されたとも聞くけど、上の人も下の人も軍人は実際のところ天皇がトップ、神だとは思ってなかったのか。
最終的には天皇の聖断で終わったという感じだったので、それならもっと早い時点で終わらすことが天皇の力で出来たのではないのかとか思ってしまう。なんと言っても勉強不足で…
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