「フレンチ・コネクション」とLAと80年代を閉じ込めて真空パックにしたような映画。やはりこの頃のフリードキンは神掛かってる感があるなぁ。金のために金を作っているわけでもなさそうなウィレム・デフォーのキャラクターがいい。W・ピーターセン演じるやり過ぎ捜査官は明らかに「フレンチ・コネクション」のポパイをトレースしたもので、こいつも大概だなというバッドルーテナント感も時代の空気が反映されている感じ。有無を言わさない悪役のMA-1ショットガン男が何気に凶悪で「ロボ・コップ」のクラレンス・ボディカーを想起させる。